「あの夏の少年」

sugi30th_Staff2007-12-05

 ちょっと久しぶりの更新です。このところスタジオでの作業も大詰めで、ご報告が遅くなりましてすみません。現在は無事レコーディングも終わり、TD(トラック・ダウン)の真っ最中です。もうすぐニュー・アルバム『魔法の領域』は完成します。


 さて前回のこのブログでは、残り2曲というところまでレコーディングが進んだ、というお話をしました。今日はその続きから。11月も末に差し迫ろうという頃、今回のアルバムの中でも最後の山場とも言えるレコーディングの計画が進行していました。つまり、残り2曲のレコーディングです。1つはストリングスを起用した「あの夏の少年」の録音。そしてもう1曲は、つい最近書き下ろされた新曲「僕らの日々」のレコーディングでした。


 「あの夏の少年」は元々、写真家HABUさんの個展用に制作されたアルバム『風の吹く場所』(mistone music/MSCD-0001/2005年6月1日リリース)にインストで収録されていたナンバー。この時は小泉信彦さんのピアノを中心としたアレンジでしたが、今年の夏頃にレコーディングの計画が具体化してきた中で、どうしてもこの曲をもう一度、歌詞を付けてきちんとした形で収録したいというアイディアが杉さんから出され、それならということで京田誠一さんにストリングス・アレンジを依頼することにしました。レコーディングも後半に差し掛かろうという11/15にスタジオで京田さんと打ち合わせし、方向性を確認し、それから数日でアレンジを仕上げるという、普通なら無謀とも思える強行スケジュールで、京田さんは素晴らしいアレンジを完成させてくださいました。ここでも、ザ・ドリーマーズ時代からの杉さんと京田さんとの関係の深さを改めて感じました。そして11/25には、いよいよ小池ストリングスの皆様をお呼びして、午後から大きなスタジオでいよいよストリングスのレコーディングです。この日の編成はストリングス13名+指揮者、そして生ピアノに嶋田陽一さんというメンバー。京田さんとも話し合い、ピアノはやはり嶋田陽一さんしかいないだろう、ということでここでザ・ドリーマーズ時代のキーボーディスト2人…京田さんと嶋田さんが久しぶりに揃いました。京田さんのアレンジは素晴らしく、4回ほど通しでレコーディングして、2時間ほどでストリングスの録音は無事終了。普段とはちょっと違った緊張感もあって、新鮮でした。その後杉さんのヴォーカル録りが行われ、「あの夏の少年」はアルバムのラストを飾る感動的なナンバーに仕上がりました。


 そしてもう1曲「僕らの日々」のレコーディングや、アーティスト写真の撮影、ジャケット制作などまだまだ話題は尽きないのですが、そろそろ今日もスタジオに向かう時間ですので、この続きは次回のこのブログにて。どうぞお楽しみに。

写真:左から京田誠一さん、小泉信彦さん、嶋田陽一さん、後ろに杉さん