嬉しいコラボ

sugi30th_Staff2007-11-20

 杉真理のニュー・アルバムのレコーディングも、いよいよ佳境へ!既にお伝えしている通り、残り2曲となりましたが、先週から今週にかけては、ギター・ダビングやコーラス、ヴォーカル入れなどの作業が着々と進んでいます。


 まず11/15には都内某所にあるレコーディング・スタジオにて、「Good News」「君のParadise」の杉さんヴォーカル入れ。2曲とも堂島孝平さんとの共作曲ですが、スケジュールの都合で先に杉さんがヴォーカルを録ることになりました。それから「Xmas in Hospital」の杉さんコーラス・ダビングと、先日録った「Lennon=McCartney」のヴォーカルの一部手直しを。一度録ったものを、スタジオでの作業が終わってから改めて自宅などで聴き直してみると、スタジオでは見えなかった部分が見えてきたりして、後日手直しするということもあるのです。テンション高く興奮状態のスタジオでの作業と、冷静に時間をおいて別の環境でジャッジする、その2つのくり返しがいい作品を生むのです。そしてこの日は、夜に京田誠一さんがスタジオに登場。この後レコーディングする曲のアレンジについて(京田さんにストリングス・アレンジをお願いしました)の打ち合わせでした。ザ・ドリーマーズ以来のお付き合いとなる京田さん(ちなみに今作の他の曲には、ザ・ドリーマーズ関係者では、清水淳さん、藤田哲也さん、田上正和さん、小室和幸さんも参加されています)も加え、これからのレコーディングもますます楽しみになってきました。


 そして昨日は、午後から別のスタジオ(以前、BOXのメンバーと共に「Lennon=McCartney」を録ったスタジオです)にて、作業が残っていた「シャローナに片想い」のコーラス入れと、「Make Love Not War」のギター・ソロ・ダビングを。「シャローナに片想い」では、何と黒沢秀樹さんがコーラスで参加してくれました。黒沢さんと杉さんとは、2005年11月に東京・原宿Blue Jay Wayで行われたラジオ番組『ようこそ夢街名曲堂へ!』での共演が切っ掛けで、翌年の同番組でもエヴェリー・ブラザーズばりのハーモニーを聴かせてくれましたが、ようやく2人の共演がCD化されることになります。この日も2人でスタジオの中であれこれとアイディアを出し合いながら、コーラスを考えていきました。この日は黒沢さんだけのコーラスのダビングの予定だったのですが、事前にラフ・ミックスを黒沢さんにお送りしてあったこともあって、黒沢さんも色々と考えてきてくれて、その結果1本のマイクを囲んで杉さんも一緒に歌うことに!「ここはもうちょっとこうすると、ポールっぽいよね?」「僕の声がもう少し太かったらジョンみたいになるんだけど」なんていうやり取りを経て、当初の予想以上の素敵なコーラスとなりました!またそれが終わると、今後は橋本哲さんと山本圭右さんを迎えての、「Make Love Not War」のギター・ソロ・ダビングがスタート。既にこの曲には渡辺格さんのギターが入っているのですが、やはりピカデリーサーカス・チームで録音したのでこの2人は欠かせない、ということで哲さんと圭右さんの登場となりました。1人2小節ずつギター・ソロを弾き回し、しかも一部はハモリやユニゾン、という複雑な構成でしたが、お二人の個性が前面に出たパワフルさ全開の曲になりました。圭右さんがスタジオに持ち込んだ「Bad Cat」というメーカーのギター・アンプ(しかもブルーのラメという派手な色!)対、哲さん使用のマーシャル、どちらも爆音でいい音してました。


 ということでこれまでの11曲に関しては作業も、堂島孝平さんのヴォーカルを除いてほぼ終了。残り2曲のレコーディングにいよいよ入ります。