気づきました?

 絶賛発売中のピカデリーサーカスのアルバム『Piccadilly Circus』と『Summer of Love』ですが、実は(1)リマスタリングした (2)紙ジャケット仕様になった (3)ボーナス・トラックが追加された (4)解説書が追加された 以外に、オリジナルと異なる部分があるのです。気づきましたか?

 まず『Piccadilly Circus』ですが、帯に入っているキャッチ・コピーが変更されています。99年盤をお持ちの方は、見比べてみてください。今回は「ピカデリーサーカスが贈る、この際だから世に問う大傑作!」となっています。「この際ってどんなだ?」っていうツッコミが聞こえてきそうですが…。

 そして『Summer of Love』の帯には、オリジナル盤にはなかったキャッチ・コピーが入りました。「ピカデリーサーカスの逆襲。聴かなきゃ損する大名作!」というものです。これらのキャッチは、マスタリングをしていたソニーのスタジオで、杉真理松尾清憲、土橋一夫の3人であれこれ考えて決めました。

 さらにもう1箇所、これに気づいた人はかなりのピカデリー・マニア。『Summer of Love』M-2の「Wedding Bells」の歌い出しを聴いてみて下さい。どうですか?オリジナルではカットされていた、歌い出しの松尾さんのブレスが今回は入っているのです。カットしようかとも考えましたが、これもマスタリングの現場で話し合って、自然な雰囲気を生かそうということで敢えてブレスを残しました。

 ということで、細かなところにも気を配って制作した今回のリマスター・シリーズ。もう一度じっくり聴いてみて下さいね。